屋根工事から妻壁工事に入って1ヵ月半が経ちました。妻壁の作業は壁のフレームになる枠板を取り付けた後室内側はコンパネ、外側は杉板を張り付けます。 妻壁は屋根工事と同様高所作業なので足場のレンタル中に完了するよう進めました。
外壁はご覧のとおり板を重ね合わせた「下見板張り」工法にしました。この工法は材料代が安く見栄えもいいのでお勧めです。 ただ棟木、母屋のログとの合わせ部は曲線合わせになってしまうので型を取りながらの作業で手間はかかります。 またここにも明り取り窓を取り付けました。
内壁はコンパネ仕上げにしました。 棟木、母屋との合わせ部は外壁同様手間のかかる作業です。何せ高所なので寸法取り、カット、釘打ちと注意深く作業をやらないとちょっとしたことで工具を落としたりします。
初めて撮った東側からのビューです。 檜が林立するなかでログハウス的な雰囲気がありますね この時点で外壁の塗装が完了したので足場は撤去する予定 です。
西側からの妻壁塗装が完了した写真 塗色は”ピニー”というログ塗装の代表的な色 ですね。 いよいよ壁(フィラーログ)の加工に入ります。 本来はまずこのフィラーログを組んでから屋根工事 へと進む予定でしたが、ログの腐食が心配で 屋根を先に施工することになってしまいました。 フィラーログが積みあがっていくとログハウスらしさが でてくるはずです。
約6ヶ月間設置した足場をやっと取り外すことになりました。本当に足場にはお世話になったというのが実感です。こうやって見ると足場が取れた姿は実にすっきりしています。
初めて壁に使用するログ(フィラーログ)を加工しました。 写真はログを定寸にカットしたものをスクライブするための治具で、スクライブ後のログを積み上げた状態です。 スクライブはログを積み重ねるときにログとログとの隙間ができないよう下のログの形を上のログに写し取る作業を言います。写し取った墨線に沿ってチェーンソーで抉り取ると写真のようにきれいに隙間なくフィットします。
これを実際の壁にセットしてみました。 ひとつの壁に約20本のログを積み重ね、これから26の壁を作っていきます。結構遠大な計画ですがこれがログハウスの醍醐味ですか いつも手伝ってもらっている寺田さんに今日もお世話になりました。記念に初の人物入りスナップです。
ログを定寸にカットしたり表面をサンダーで研磨したりグルーブを刻んだりする作業台です。 グルーブはスクライブした墨線に沿って下のログと重なり合う部分を抉り取ることをいいます。
スクライブを始めて最初の壁なので全てを仮セットしてみました。この状態が26個 ・・・ひたすら積み上げていくことになります。
スクライブした後墨線に沿ってチェーンソーでえぐっていきます。その後ディスクサンダーで墨線に沿って仕上げます。 この作業は約500本続けることになります。
5月初旬ごろの様子です。 ログの壁ができるまでは仮の筋交いをつけておきます。
8月に入ってだんだんログらしくなってきました。 1間のフィラーログ(ログの壁)を作るのに16~18時間かかります。3月下旬から明けても暮れてもこの作業の連続です。忍耐強くないとやれませんね。
壁の仮組みが7割ほど完了したところです。一見かなり完成したように見えますが、残っている作業工程は最上段の仕上げ(セトリング対応)と塗装その他があります。まだまだ延々と続きます。
東側ビューもそれらしくなってきました。
ログ壁の仕上げはごらんのようにエッジを切欠いて処理することにしました。 ログのサイズがまちまちなので切りっぱなしだとまとまらない 印象なので大変な手間ですがこだわりました。